調布市役所の本気を見たので『月百姿』より「調布里の月」
『月百姿』より「調布里の月」
数週間前、国民健康保険が支払われていない、とのことで調布市役所から連絡がありました。たまたま仕事中で出れなかったのですぐにかけ直して(歯医者通ってるし困るので)、今さっきお電話をいただいたんですが……、と告げるも、ちょっと担当者がいないので掛け直す、と言われ待つことに。
しかし電話は来ませんでした。
そこでそれから一週間ほどしたある日、突然そのことを思い出しまして、もう一度市役所に電話。
すると声の優しい女の人が親切に対応してくれて、
「それは大変申し訳ございませんでした」
と謝罪。僕もうっかり口座のお金を使い切ってしまったようで引き落としがされずこんなことになったので、謝罪。
「すぐにまた納付書をお送りしますね、わざわざお電話頂きありがとうございます」
みたいな、なんだか「そんなに謝らなくていいんですよぅ」と、逆に申し訳なくなるような。そして少しだけ気分良くその電話を終えたわけです。
んで、まさに今。帰って来て郵便受けの中を見ると、ちゃんと市役所からの郵便物が二通。
ん?
二通?
「さてはあの女の人が、あまりにも俺の感じがよかったからってお手紙でもくれたのかな♪うふふ」
なんて一瞬でも考えた僕は真正の大馬鹿でしょう。
一つを開けると、健康保険料の納付書。
うんうん、確かに。
そしてもう一つをワクワクしながら開けると……
市民税の督促状と納付書。。。。。。。。
あーそうなのか僕はいつの間にか滞納してたのかアハハハハ。
――そんなわけで今宵紹介する『月百姿』の一枚は「調布里の月」。
説明はいらないですね。古き良き調布の里で、呑気に臼で餅をついていると思われる絵です。のどかだね、いいね。
しかし今の僕の心境はまさにその臼の中のもち米であります。軽い(けれどもちょっと痛い)一撃で済むはずが、なぜか重い連撃となって僕を打つ。
「今月はすぐにでも払えるんで♪」
なんて、市役所の女性に軽やかに言った僕は本当にバカでした。
(なるほどね。じゃあコレも勿論払えるんだよね?)
と、言うかの如く同時に送られてきた納付書。
調布市役所の本気を見た。
こうなると、あと僕にできることは「愚痴りながら逆ギレする」しかないでしょう。
わかったよ払いますよ! そうです僕が悪いんですぅ!! ただでさえキツキツで暮らしてんのに苦しいなぁ! あぁ苦しいなぁぁぁあ!!!
――で、素直に払う。