がしゃどくろ
歌川国芳作・「相馬の古内裏」
がしゃどくろは、巨大な骸骨の妖怪。
妖怪通の間では有名な話だが、このがしゃどくろは近年(1970年代)になって創作された妖怪であり、古い時代にそんな妖怪はいなかった。
よく「がしゃどくろ」として、歌川国芳の絵が出される事がある(上の画像)が、あれは「がしゃどくろ」のイメージの元となったとされている絵なだけで、国芳ががしゃどくろという妖怪を描いたわけではない。
しかしながら、国芳の描いた「相馬の古内裏」は傑作とされているし、故にそれを元に異なる「がしゃどくろ」なる妖怪を作っちゃう人が現れたって何ら不思議では無いと思う。
因みに水木しげる先生も「がしゃどくろ」として、この歌川国芳が描いた絵を真似た骸骨を描いている。
ーーともかく、近年に創作されたせいか、叩かれやすい妖怪でもあるわけだが、僕個人の意見としては「別にいーじゃん」と思う。
むしろ逆に考えれば、あまり歴史の無い妖怪だってがしゃどくろのように有名になるチャンスがある! と、プラスに考えることだってできると思う。
しかしまぁなんというか、創作とは言え、がしゃどくろ、っていう名前を最初に付けた人はナイスだと思う。すげぇカッコイイぜ!!