『今昔百鬼拾遺』より「屏風のぞき」 翠帳紅閨に枕をならべ、顛鸞倒鳳の交あさからず、枝をつらね翼をかはさんとちかひし事も陀となりし胸三寸の恨より、七尺の屏風も猶のぞくべし 屏風のぞきは、なんともいやらしい顔つきで屏風の上から覗いてくる変態。い…
『今昔百鬼拾遺』より「硯の魂」 ある人赤間ヶ関の石硯をたくはへて文房の一友とす ひと日平家物語をよみさして、とろとろと居ねぶるうち、案頭の硯の海の波さかだちて、源平のたゝかひ今みるごとくあらはれしとかや もろこし徐玄之が紫石譚も思ひあはせられ…
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