2013-02-27から1日間の記事一覧
『百器徒然袋』より「琵琶牧々」 玄上牧馬と言へる琵琶はいにしへの名器にして、ふしぎたびたびありければ、そのぼく馬のびはの転にして、ぼくぼくと言ふにやと、夢のうちにおもひぬ ちょいと待ってよあんたぁ! ーーな格好がなんとも女々しくて可愛い琵琶の…
『今昔百鬼拾遺』より「機尋」 はたひろはある女夫の出てかへらざるをうらみ、おりかゝれる機をたちしに、その一念はたひろあまりの蛇となりて夫の行衛をしたひしとぞ、自君之出矣不復理残機と唐詩にもつくれり 機織りで織られた布が蛇となった妖怪。 石燕の…
『画図百鬼夜行』より「青坊主」 青坊主は『画図百鬼夜行』に描かれている一つ目の坊主。 解説がないので詳細がわからないのだが、恐らくは青い未熟な坊主のことだと言われている。 また、各地に伝わる伝承では、「留守の間に訪ねてくる坊主」との記述が多い…