鐙口(あぶみくち)
『百器徒然袋』より「鐙口」
膝の口をのぶかにいさせてあぶみを越しておりたゝんとすれども、なんぎの手なればと、おなじくうたふと、夢心におぼへぬ
鐙口は、名前の通り鐙が妖怪となったもの。鐙を繋ぐ鞍がまるで大きな口を開けたように、なっている。
鐙とは馬具の一種で、鞍に掛けて左右に落ちる、足を載せる馬具である。
『百器徒然袋』におけるこの鐙口の前の妖怪は鞍野郎であり、馬具繋がりとなっている。
この鐙口には石燕の絵解き謎がふんだんに入っているらしいが、当然僕には皆目わからん。
石燕の解説文を記しておくので、↑ぜひ絵解きに挑戦して見て欲しい。