喰らえ必殺の地黄煎火
地黄煎火(じおうせんび)
名前はなんだかカッコ良いが、地黄煎というのは江戸時代に売っていた飴の一つ。
じゃあ地黄煎火は飴が発火でもするのか?
と思いきやそうではなく単に地黄煎売りの男が盗賊に殺されてその怨念が雨の夜に怪火となって現れたというもの。
上の画像はその怪談の載っている『絵本小夜時雨』の「地黄煎火」。
怪火というよりは立派な化け物だがまぁそこは触れないでおくとして。
この地黄煎という雨は、アカヤジオウという植物で、その根が地黄と呼ばれていて生薬になる。
で、アカヤジオウというのが……
これ。
絵の化物より遥かに怖い妖怪的植物なのである。
なぜ飴が妖怪に繋がっちまったのかと考えていたが、このアカヤジオウの画像を見てなんだか納得してしまった。
不気味な植物というのはいつの時代にも化物化するのである。
そういえばゴジラだって巨大植物的ビオランテなる怪獣と戦ったではないか。
喰らえ必殺の地黄煎火!!