妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

読み方を間違えやすい妖怪一覧

読み間違いしやすい妖怪一覧
 
この図鑑で妖怪探しをしてくれているのに、読み方が間違っていて五十音順検索でも全く見当たらないーーなんて悲しい事態を避けるべく、多分間違え易いんじゃないかと思われる(あるいは僕自身間違えてた)妖怪をざっと纏めておきます。
年齢が若いならまだしも、ある程度歳を重ねてから読み間違いを指摘されるというのはなかなかに恥ずかしいものです。
僕みたく笑って済ませられるならいいのですが、プライドが高くて間違いを指摘されても認めないor寝込んじゃうなんてことになったら大変です。
妖怪の読み間違いなんてどうでもいい?  いいえ、あなたが思っている以上に、この国には妖怪の名前が溢れています。
試しに周りを見てください。
ーーうん、案外無いものですね。悲しいです。まぁいいです。
 
ではここから本題。一応五十音順で。
 
 
隠神刑部ーーいぬがみぎょうぶ。ぽんぽこにも出てきた有名狸さんです。しかし犬神刑部と思いがち。あと、いんしんけいぶ、とか読みがち。なんかやらしい。スマホで変換しようとしたらやっぱり「犬神刑部」になりやがりました。
 
否哉ーーいやや、です。鳥山石燕の画集にはちょっと普通では読めない妖怪が多いんですよね。僕は初見で「ひかな」と読みました。
 
姑獲鳥ーーうぶめ。京極先生の『姑獲鳥の夏』を読んでこれを知った方には最早説明はいりますまい。産女と姑獲鳥(こかくちょう)が複雑フュージョンした結果です。
 
卜部季武ーー妖怪じゃないんですが、度々お世話になってますからご紹介。初見の方はどうぞ根性で読んでみてください。正解は、うらべのすえたけ、です。頼光四天王の一人ですね。意外と、「卜」の字は古文でも現代文でも使われてたりします。卜占(ぼくせん)とかね。
 
役小角ーーえんのおづぬ。訛ったわけじゃないです。おら東京さいっでえんのおづぬとべこかうだ。
 
逢魔時ーーおうまがとき。元は大禍時(おおまがとき)と書きました、黄昏時のことです。あいまがとき、とか読んじゃう人いないよね?
 
元興寺ーーがごぜ。妖怪を指すならがごぜ、歴史あり過ぎの実在の寺を指すならがんごうじ。妖怪そのものを指すとも言われています。
 
馬魔ーーぎば。馬を突然襲うとされる風。これでぎばとか流石に読めないだろ。
 
ーーさとり。人の心を読む恐ろしいアイツ。かく、とまずは読んじゃう。
 
不知火ーーしらぬい。一部ゲームなどで読みを知っている方もいるかも知れませんが、かなりの方はきっとこんなのしらぬぃ。名前のワクワク感に反して意外と現象自体は地味だったり。
 
崇徳天皇ーーすとくてんのう。すうとくじゃないようです。僕はすうとく派でしたが駆逐されました。ニコリのすうとく。
 
百々目鬼ーーどどめき。ももめき、と読んでた僕ですこんばんは。ひゃくひゃくもっき、とかでもいいですね。あ、ダメなんですよ。
 
為何歟――なんじゃか。初見で読めた人はむしろ何か間違ってると思います。
 
 ・人面樹――にんめんじゅ。じんめんじゅ、と誰もが思い検索されることなく忘れ去られていきかけた妖怪でしょう。にんめんじゅ。
 
白澤――中国からのはくたくさん。はくたく、です。シラサワって誰だよ、とか思わないように。
 
――ひでりがみ。石燕先生の洒落っぷりを甘く見てると痛い目にあうのです。
 
不々落々――ぶらぶら。石燕先生の洒落っぷりを甘く見てると痛い目にry。
 
反枕――まくらがえし。名前も反っております。そりまくら、とか、かえしまくら、ではないのです。
 
馬鹿――むましか。バカと読ませろ馬鹿野郎!
 
鳴家――やなり。家鳴、と表記される場合もありまして、その時は素直に読めますが、このように鳴家とか、鳴屋と書かれると間違えますよそりゃ。
 
八岐大蛇――やまたのおろち。本当に知らない人は、きっと、はっしだいじゃ、とか読んじゃうと思うのです。はい。
 
 
――はいこんなもんでしょうか。
あくまでも読み間違いしやすい妖怪を並べました。漢字が読めない! とかも入れちゃうと膨大に膨れ上がると思うのですが、石燕のように洒落や言葉遊びで強引に当て字している妖怪も多く、そういうのは読み方を知って「ほぅなるほど」と思うまでが楽しいので、省いてます。
 
ここで紹介することにより、読み間違われて消えかけていた妖怪さん達が少しでも救われれば幸いです。