妖怪画を描いた浮世絵師紹介
妖怪画を描いた浮世絵師紹介
多くの妖怪達は、様々な時代の絵師、浮世絵師達によって描かれることで命を与えられ、多くの人々を楽しませることができるようになりました。
妖怪がここまで愛されるようになったのも、それを絵として描いた絵師達のお蔭と言っても過言ではないほどです。
この項では、そんな妖怪画を数多く描いてきた浮世絵師達を紹介いたします。
名前をクリックしたリンク先にて詳しい紹介記事が読めるので、ここでは代表的な作品だけを書くにとどめておきます。
また、まだまだ紹介できていない浮世絵師も多いのですが、これからも更新できしだい追加していくのでご期待下さい。
※浮世絵師の名前クリックで詳細解説記事へ飛びます。
妖怪画の基礎を作ったとも言われる石燕。その代表的な作品は『画図百鬼夜行』。水木しげる先生も多くの石燕妖怪を真似して妖怪を描いており、石燕妖怪がいかに基本となっているかが解ります。尚、管理人妖怪へぇこいたも、浅草にある石燕のお墓参りには行ってきました。
人物は謎が多いのですが、妖怪画の中でもかなり貴重度の高い『百怪図巻』の作者として有名です。ユーモラスかつ色鮮やかに描かれた妖怪達の質の高さから、今も尚研究されている『百怪図巻』は一見の価値ありです。
富士の絵などで誰でも名前だけは聞いたことがあるであろう葛飾北斎ですが、精巧でリアル趣向であるにも関わらず多くの妖怪、怪異を描いており、ずば抜けた観察力故かまるで実在するかのように思えるリアルな妖怪達を描いています。
天才であると同時に凄まじいほどの奇人でもあり、北斎伝説は調べていると大変笑えます。
武者絵の国芳、と謳われた大御所国芳先生。ダイナミックな線に奇抜な構図と、浮世絵界に革命を起こした人物でもあります。多くの後出する浮世絵師にも影響を与えており、弟子の数も膨大。浮世絵と妖怪画を語る上では外せない重要人物でしょう。
妖怪へぇこいたも随分お気に入りで妖怪が関係しない浮世絵まで紹介してしまっている月岡芳年。なんといっても師匠である国芳譲りの大胆な構図と、スタイリッシュな絵が現代にも通ずるカッコよさを持っていてたまりません。
特に晩年に描いた最後の連作『新形三十六怪撰』は必見です。