『百物語』(葛飾北斎)とは?
百物語は、皆も知っての通りの、深夜にろうそくを囲って百の怪談を語り合うアレである。
それをそのまま絵にしちゃおうと北斎が企画したのがこの『百物語』。
しかし悲しいことに、企画当初は百の絵を書く予定だったのかも知れないが(あるいは描いたけど残っていないのかも)、現在残っているのは僅か五つの絵に過ぎない。
実はもうこの妖怪図鑑でも全て紹介してしまっているので、リンクだけ纏めておく。
残っているのが五つしかなくても、時に北斎の代表的な絵として百物語の絵が紹介されることは多々ある。
ほんとに心から
「なんで百の絵を残してくれなかったのさぁ!」
と北斎の襟首掴んで揺すりながら言いたいところである。
それほど、もし百の絵があったら楽しかっただろうにという思いが強い。
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参考資料
『百物語』だけでなく北斎の妖怪画がほとんど収録されている――ということで思い切って買った『北斎妖怪百景』(←Amazonへのリンクです)を参考にしました。
紙の質感等はあまり好みじゃなかったのですが、とにかく京極夏彦や多田克己といった妖怪通なら誰でも知ってる御仁が冒頭文や解説をしてくれてるので幸せです。