雨降小僧(あめふりこぞう)
『今昔画図続百鬼』より「雨降小僧」
雨のかみを雨師といふ
雨ふり小僧といへるものは、めしつかはるる侍童にや
雨の降る日、辺りをふと見回してみればいるかも知れない雨降小僧。
鼻ニンニクなおっさんみたいな顔をしているが、こう見えて江戸時代の黄表紙(現代で言うところの雑誌みたいなもん)では豆腐小僧と並んで大人気だったとか。
小僧が人気なのは少年少女が人気な今と大差ない。
石燕の解説文は、「雨のかみを雨師といふ。雨ふり小僧といへるものは、めしつかはるる侍童にや」とあり、雨降小僧が雨師に仕える者としている。
因みに雨師(うし)は中国の雨の神様で、その雨は道を清め、塵を払うらしい。
雨師さんもっと本気出して中国の大気汚染とかなんとかしてあげて!