毛羽毛現(けうけげん)
『今昔百鬼拾遺』より「毛有毛現」
毛有毛現は惣身に毛生ひたる事毛女のごとくなればかくいふか
或は希有希見とかきて、ある事まれに、見る事まれなればなりとぞ
毛有毛現は鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に出てくる、毛むくじゃらでなんだか可愛い妖怪。
石燕の解説文には、
「――或は希有希現とかきて、ある事まれに、見る事まれなればなりとぞ」
とあり、毛有毛現が言葉遊びであると同時に、たまにしか見れない非常にレアな妖怪であることが解る。
鼻も犬みたいで可愛い。
ぜひ飼ってみたいとは思うものの、名前の通りに毛だらけであると思われる為、掃除が苦ではない者にしか毛有毛現との共存は耐えられないであろう。