妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

『北斎漫画』

変換でも出るぜ! 役小角(えんのおづぬ)のぶっ飛んだ伝説

北斎漫画より「役小角」 修験道(しゅげんどう)の祖と言われる役小角。実在した人物ではあるが、様々なぶっ飛んだ伝説が残っており、「前鬼」「後鬼」という鬼を従えていたと伝わっている。 北斎が描いたのはまさにその前鬼後鬼と一緒にいる役小角。 スマホ(…

孫悟空(そんごくう)

月岡芳年『月百姿』より「玉兎」 願いが叶うあの龍の球のお陰で日本では知らない人の方が少ないのではないかと思われる孫悟空。しかしスーパー野菜人なアッチではないので注意。 妖怪として図鑑で紹介していいのかはわからないが、妖怪画を描いてきた様々な…

北斎の描いた元気な幽霊

『北斎漫画』より「幽霊」 北斎漫画内で、山姥とセットで描かれているこの幽霊。 髪がやけに多く(というか毛がメインなぐらい)、目を閉じたまま元気に飛んでいるように見える。 北斎の中にはこういった元気いっぱいな健康的幽霊も存在しているのだろう。 ――…

累ちゃんと和尚さん

『北斎漫画』より こちらの絵は累ヶ淵物語での祐天和尚と累(かさね)の怨霊との対決シーンを描いたもの。 当妖怪図鑑内の『絵本百物語』でも「累(かさね)」という名で紹介している。 その物語で、累の怨霊を解脱させるのに成功するのが祐天和尚である(『絵…

北斎式皿屋敷

『北斎漫画』より「菊女が霊・三日月上人」 番町皿屋敷におけるお菊と三日月上人のやりとりを描いたこの絵。 この妖怪図鑑でも、お菊ちゃんは二度に渡り登場している(石燕の皿かぞえ、『絵本百物語』のお菊虫)ヒロインである。 三度目なので、もうこれ以上…

北斎流風神雷神

『北斎漫画』より「雷」、「風」北斎漫画にも風神雷神がいたよ!ということで紹介。風神雷神と言えば俵屋宗達の屏風絵が有名だが、風神と雷神を対として描いた絵は実に千年以上前からあった。やはり超古代の風神雷神も今と似た姿で、風神はいつだって風袋に…

鬼の生活、今夜のおかず

『北斎漫画』十編よりこちらの絵は無題で鬼二匹が描かれている。片方は「こんな本見つけたぜ!」とでも言っているのか、それとも「勉強教えておかぁちゃーん」だろうか?一方の背の高い鬼は今夜のおかずをこしらえにでも行っていたかのよう。そしてザルには…

河童、ちょこんと座るの図

『北斎漫画』三編より こちらは『北斎漫画』の中の水に絡んだ動物達を描いたもの。 人魚はサンショウウオを描いたもので、海鼠はナマコ、水獺はカワウソのこと、鯪鯉(むうり)、と書いてあるのはセンザンコウ(アリクイみたいな甲殻のある動物。かつて中国…

北斎に学ぶ河童の釣り方

『北斎漫画』より「河童を釣るの法」 北斎漫画の第十二編に描かれている「河童を釣るの法」。 成程、余裕をかました男が、いつでも網を落とせるように罠をしかけ、河童の登場をキセルをふかしながら待っている。 河童は網で捕まえればいいのか! ――って、あ…