妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-05-01から1日間の記事一覧

鳴釜(なりがま)

『百器徒然袋』より「鳴釜」 鳴釜は、釜が付喪神となった妖怪。 石燕の解説文は漢文となっているが、頑張って書く。 「白沢避怪図曰 飯甑作声鬼名斂女 有此怪則呼鬼名 其怪忽自滅 夢のうちにおもひぬ」(レ点等抜いてますごめんなさい) さて一体どういう意…

五徳猫(ごとくねこ)

『百器徒然袋』より「五徳猫」 「七とくの舞をふたつわすれて、五徳の官者と言ひしためしもあれば、この猫もいかなることをか忘れけんと、夢の中におもひぬ」 五徳猫は、囲炉裏を囲い、火吹き竹でふぅふぅしてるカワイイ猫の妖怪。肝心の五徳は頭の上に載っ…

瀬戸大将(せとだいしょう)

『百器徒然袋』より「瀬戸大将」 瀬戸大将は、名の通り瀬戸物が付喪神となった妖怪。 しかしながら石燕はなぜかこの瀬戸大将を三国志と絡めているのが面白い。 「槊をよこたへて詩を賦せし曹孟徳に、からつやきのからきめ見せし燗鍋の寿亭侯にや。蜀江のにし…

猪口暮露(ちょくぼろん)

『百器徒然袋』より「猪口暮露」 猪口暮露は、猪口を被った妖怪達。単体ではなくわらわらと描かれている。 もちろん猪口とはお酒を飲んだりする際に使うあの「おちょこ」である。 石燕の解説文は以下の通り↓ 「明皇あるとき書を見給ふに、御机の上に小童あら…