2013-04-09から1日間の記事一覧
『今昔百鬼拾遺』より「鬼童」 鬼童丸は雪の中に牛の皮をかぶりて、頼光を市原野にうかゞふと云 鬼童は、酒呑童子討伐で知られる源頼光らが出会った鬼の妖怪である。 まずは石燕の画中解説文を見てみる。 「鬼童丸は雪の中に牛の皮をかぶりて、頼光を市原野…
『今昔百鬼拾遺』より「蓑火」 田舎道などによなよな火のみゆるは多くは狐火なり この雨にきるたみのの嶋とよみし蓑より火の出しは陰中の陽気か 又は耕作に苦める百姓の脛の火なるべし 蓑火は、雨の降る日、蓑を着て田舎道などを歩いていると、蓑にホタルの…
『百鬼夜行絵巻』(真珠庵本)は、現存する百鬼夜行絵巻では最古の絵巻である。 真珠庵本をルーツとすると見られる百鬼夜行絵巻は、そのほとんどが似たような妖怪、似たような順序で描かれており、これは原本を模写したためであると言われるが、その原本がこ…