2013-04-06から1日間の記事一覧
『今昔百鬼拾遺』より「紅葉狩」 余五将軍惟茂、紅葉がりの時山中にて鬼女にあひし事、謡曲にも見へて皆人のしる所なれば、こゝに贅せず 紅葉狩は、紅葉という名前の女性に纏わる伝説。また、紅葉は鬼女であると言われたため、妖怪画にも描かれているのだと…
『今昔百鬼拾遺』より「小雨坊」 小雨坊は雨そぼふる夜、大みねかつらぎの山中に徘徊して斎料をこふとなん 小雨坊は、小雨の夜に山中を徘徊し、出会った者に食糧や小銭をねだる妖怪。厚かましい! なぜ小雨でしか出ないかは謎である。もしかしたら実は雨が嫌…
『今昔百鬼拾遺』より「雨女」 もろこし巫山の神女は、朝には雲となり、夕には雨となるとかや 雨女もかゝる類のものなりや 雨女は、雨を呼ぶ女性の妖怪である。 石燕は解説文にて、中国の巫山の神女は「朝には雲となり、夕には雨となるとかや。雨女もかゝる…