妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-02-23から1日間の記事一覧

塩の長司(しおのちょうじ)

『絵本百物語』より「塩の長司」 塩の長司は、馬食を好んだ長次という男の奇談。 長司は長者であり、家にはたくさんの馬を飼っていた。ある日より馬を食べることにハマった長司は、どんどん家の馬を食べていく。すると当然馬が少なくなってきた。長司はそれ…

桂男(かつらおとこ)

『絵本百物語』より「桂男」 桂男は、月に住むと言われる、超イケメン妖怪。 伊勢物語から万葉集まで、様々な文献において桂男は美男子を示す言葉として使われてきた。 『絵本百物語』によると、月を長く見ていると、たまに桂男が現れて月から手招きをすると…

夜の楽屋(よるのがくや)

『絵本百物語』より「夜の楽屋」 夜の楽屋は、妖怪というよりは人形に霊が籠るという類の怪異。 『絵本百物語』によるとーー 人形には、遣う人間の魂が入りとどまることは芝居に携る人々のよく知るところだ。 夜の楽屋で高師直(こうのもろなお)と塩谷判官(え…

舞首(まいくび)

『絵本百物語』より「舞首」舞首は、三つの首だけ妖怪。『絵本百物語』の本文と画中解説文とで内容が異なっているのだが、三人の男が争いの果てに首だけになり、それでもまだ争い続けているーーという部分は同じである。本文では、酔った勢いで刀の斬り合い…