妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-02-14から1日間の記事一覧

溝出(みぞいだし)

『絵本百物語』より「溝出」溝出は死体を入れた棺に起きた怪異であり、妖怪というよりも「死者をちゃんと扱ってやらないとダメだぞ」という教訓を込めたモノであるとされる。『絵本百物語』にも古い塚や石碑などは、例えそこに死者が埋葬されているわけでは…

生霊(いきりょう)

『画図百鬼夜行』より「生霊」 生霊は文字通り生きた状態の人間から抜け出たとされる霊魂・妖怪。 臨死体験を筆頭に、生きたままの人間から魂が抜け出てしまうような記述は古今多数存在し、今尚研究されている分野でもある。 似たようなモノとしては幽体離脱…

出世螺(しゅっせぼら)

『絵本百物語』より「出世螺」 出世螺は、法螺貝が長い年月を経て(山に三千年、里に三千年、海に三千年)龍になった妖怪。 山に法螺貝が住んでいて龍になるという伝説は各地に残っており、直近では明治時代にも崖崩れの後から龍が飛び出し、天へ昇って行っ…

白蔵主(はくぞうす)

白蔵主 『絵本百物語』より「白蔵主」 白蔵主はキツネが化けた妖怪。 白蔵主は元は寺の僧の名で、その僧の甥の猟師が、キツネを捕えて皮を売って生活していた。しかしそのせいで夢山に住む白ギツネから男は恨みを買ってしまっていた。 そこで白ギツネは白蔵…